互助会の勧誘手口

あの手この手で会員をつのる互助会の勧誘手口の例をご紹介します。総じて、葬儀の知識や経験のない方の不安な心理につけこんで、実態があるのかどうか分からないメリットを強調する手口での勧誘を行っているようです。
互助会はあの手この手で勧誘してきますので、押しに弱い方などは思わず加入しがちです。とにかく「相手をしない」「勧誘機会を与えない」ことが一番です。

■「この地域の葬儀費用平均は150万円。でもうちなら100万円でできます!?」

根拠が不確かな実態にそぐわない平均費用を示して、一般より高額な自社の葬儀費用を安いと思わせる手口です。

■「葬儀に必要なほぼすべての費用を基本パックでまかなえます!?」
掛け金の範囲内でできる基本パックには、不要なものが入っている一方、ドライアイスのようなほぼ全ての葬儀で必要なものが入っていないことがあります。当社で言うと、「直葬」程度の葬儀しかできない恐れがあります。家族葬や会葬者を招いて一般的な葬儀を行おうとすると、数多くのオプションが必要になって葬儀費用を吊り上げられることになります。

勧誘の中では「掛金に数万円追加で葬儀をされた方もいる」と言われますが、これは「価格つり上げに失敗した」ケースを紹介しているに過ぎません。また、裏を返せば「どんなに簡素にしても最低料金が掛金+数万円」もかかるということです。

■「会員権があるので使いませんか!?」
とかく悪い噂の絶えない互助会ですので、そう簡単には新規の入会がありません。そこで多用されているのが、使わずに忘れられていた会員情報をもとに会員やその家族を探し出し、「あなたは会員ですのでこれをつかって葬儀をしませんか?」という勧誘方法です。「会員権があるのなら・・・」と思って依頼したら、かえって高額な葬儀料金を請求されることになりかねません。どうせ忘れていたものなのですから、手数料を引かれたとしても解約して多少なりとも返金してもらうのが賢明です。

■「法規制があるのでお客様の同意なしに商品・サービスを追加することはありません!?」
トラブルメーカーの互助会を規制する法規制を逆手に取った、巧妙な勧誘手口です。基本セットや各種コースなどに意図的に「通常は必要なものを除外」したり、「詳細を記載しない」ことなどによって、実際のご葬儀の際に各種オプションを追加することに「同意」させることで、価格を釣り上げようとする魂胆でしょう。

ご家族の、「搬送までしてもらったから他の葬儀社に頼みにくい」「掛金がもったいない」「最後だし、やりなおしができないから出来る限りのことをしてあげたい」 といった心理を手玉に取った手口です。また、ご家族自身の「自分が”同意”した」「やり直しができないので失敗したと思いたくない」という心理によって、苦情になって問題が表にも出にくいのです。

■「残されたご親族に迷惑をかけないために、事前のご用意をお勧めします!?」
互助会を利用すると、結局は割高になり、残されたご家族にかえって迷惑をかける可能性が高いです。葬儀費用を準備されるなら、利子が全くつかず、財務状態を公開せず、解約時に高額な手数料を請求される互助会に貴重なお金を預けるよりは、預金や葬儀保険などへの加入をお勧めします。

■「○○万人の会員がいる!?」
多くの方に支持されていることを強調して、信用力を高めようとする手口です。冠婚葬祭互助会では、加入者本人だけでなく、配偶者や親兄弟、子供の結婚費用の積み立てなど、何口もかけさせることが常套手段ですので、本当にそれだけの数の方に支持されているかどうかは疑わしい限りです。
現実には、全国的に互助会での葬儀は減少傾向にあります。

全国的に進む互助会ばなれ

※全ての互助会に問題があるわけではありません。良心的な互助会も存在します。当サイト記載内容は、あくまでこのような恐れがあるという参考情報としてご理解ください。

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